三日月に照らされて
昨夜はのんびり夜道をふらりと。
見上げれば三日月がぼんやりと照らして。
細くて今にも折れそうだったが、そのうちまた満ちるのだろう。
満月の夜に歩けたら、どんなに気持ちいいだろうか。
月夜の道はネオンサインより薄らちっぽっけな光だ。
己の姿すら隠れてしまう。
それでも月は綺麗だ。
色んな姿を見せる。
ああ、こんなにも美しいのだから月光は温かく感じる。
夜の散歩が好きな理由の1つ。
それも一人が良い。
誰にも邪魔されずに。
夜の散歩はおあずけ
眠れない夜はフラっと散歩をする。
1人で歩いているが。
夜風にふかれながらただ、ぼんやりと歩く。
警戒心を怠らないように。
現実逃避だったのかもしれない。
今はもうそう簡単には出来ないが。
それでも、あの場所には行きたい。
あの場所とは、新宿。
私が勝手に聖地にしている。
新宿のネオンサインに囲まれながら、光留達みたいに闊歩する。
私なんぞに目を向けるものなんざいない。
それが清々しくて気持ちいいのだ。
いつかそんな日がまた来ますように……